奈良は日本清酒発祥の地と言われ、
その歴史はとても古く、神話の時代にまでさかのぼります。
桜井市にある大神神社は、酒造りの神様・大物主大神をまつり、
多くの酒造家が信仰しています。
また、境内の活日神社には、日本最初の杜氏とされる高橋活日命がまつられています。
『日本書紀』には、活日命が一晩で酒を造り神に捧げたことで、
国が栄えたという話も残っています。平安時代にはすでに十四種類の酒が作られていたことが記録されており、
奈良は昔から酒造りが盛んな地だったことがわかります。
中世になると、酒造りの技術はお寺で発展しました。
奈良市の正暦寺では、今の日本酒造りの基本となる「三段仕込み」や「諸白造り」、「菩提もと」などの技術が生まれました。
これらは「奈良流」として広まり、江戸時代には「奈良酒」として高級酒の代名詞に。江戸へ送られる「くだり酒」として人気を集めました。
こうして奈良は、日本酒の歴史の中で大きな役割を果たしながら、
その伝統を今も大切に受け継いでいます。
世界遺産に程近い場所で明治17年に創業。
株式会社 今西清兵衛商店
「米を磨く」、「水を磨く」、「技を磨く」、「心を磨く」の基本理念の基で醸された旨酒は日本国内をはじめ世界10数カ国に輸出され、「楽しいひととき」を演出しています。まだ甘口の酒が多かった時代に日本酒度+12の『純米超辛口』を発売、2000年に入ってからは発泡純米酒『ときめき』にも挑戦するなど、常に前進しながら、先進技術と高品質を誇った奈良酒「南都諸白」の伝統を現在に伝えています。
よろこびの酒「豊祝」で乾杯!
奈良豊澤酒造 株式会社
1868年(明治元年)創業の老舗酒蔵です。奈良の豊かな自然環境と清らかな地下水を活かし、伝統の技と革新を融合させた酒造りを行っています。代表銘柄「豊祝(ほうしゅく)」は、香り高く、すっきりとした味わいが特徴で、食事とよく合う酒として親しまれています。酒蔵見学や直売所も充実し、地域に根ざした酒文化を発信し続けています。
伝統的製法で醸した、まほろばの清酒。
倉本酒造 株式会社
江戸時代末期に創業し、奈良県奈良市で伝統を守りながら酒造りを続ける酒蔵。全量純米造りにこだわり、地元産の米と大和高原の清らかな伏流水を使用し、手作業で丁寧な仕込みを行っています。その結果、生まれる酒はまろやかで深い味わいが特徴です。
伝統と手作りを大切に今様をさぐる。
上田酒造 株式会社
創業以来400有余年。「酒に心あり」を胸に酒造りに対する杜氏達の技によって、生駒の名水と良質の米が見事に調和し、芳醇な香りと、上品な味わいを持ったお酒が生まれます。生駒の長ならんとの思いから付けられた「生長」と、嬉しい事が長く続くようにと名付けられた「嬉長」の2銘柄です。新しいことにも挑戦し、近年では完全無農薬有機米を使用した「嬉長」有機純米酒を発売しました。
創業300有余年。自然と伝統が織りなすこの一献。
菊司醸造 株式会社
奈良県生駒市で酒造りを続ける歴史ある蔵元です。地元・奈良の風土を活かし、厳選した酒米と清冽な地下水を使用し、昔ながらの製法を守りながら丁寧に醸しています。代表銘柄「菊司(きくつかさ)」は、すっきりとした飲み口と奥行きのある味わいが特徴で、食事とよく合う日本酒として親しまれています。伝統を大切にしながらも、新たな挑戦を続ける酒蔵です。
生駒の山懐で頑ななまでに真面目な酒造り。
株式会社 中本酒造店
蔵の創業は江戸時代中期、享保十二(1727)年。平成17年からは、純米酒のみをていねいにていねいに造る蔵となりました。高品質の酒、美味しい酒を造るために、「一白(高精白の原料米)・二蔵(良い蔵、良い設備)・三杜氏(優れた技術)」を不変のモットーにかかげています。
歴史に育まれた地で旨い酒造りの継承。
稲田酒造 合名会社
小さな蔵元ですが造り手、売り手、飲み手が一本の糸で結ばれ、それぞれの顔が見える状況にあること、人と人との繋がりを大切にすることをモットーに営業している蔵。これからも努力を惜しまず、地元の米・水・人で造ることにこだわり、食事が進むお酒造りを追求していく酒蔵を目指しています。
米と水、伝統と技術、自然環境の基で造る。
増田酒造 株式会社
旧伊勢街道と万葉集で名高い山の辺の道の交差する櫟本(いちのもと)岩屋に所在し創業は寛永2年。350年にわたり創業の地に於いて酒造業を継承し、当主は12代目の子孫に当たり名酒「奈良酒」の伝統を守っております。清酒「都姫」の名は、聖武天皇の御母君「宮子姫」の御名に由来しています。
大和から大坂、東京、そして世界へ。
中谷酒造 株式会社
佐保川の水運を利用して大坂を主たる市場としました。戦後の高度経済成長期にはいち早く東京市場を開拓。その後販売先は全国に拡がっています。海外へも日本食文化の先兵として1995年には中国にて醸造と販売を開始。さらに、5つの国と地域に輸出を継続し、大和の清酒の味わいを世界へ広めています。
歴史と喜びを伝える橿原の美酒。
喜多酒造 株式会社
享保3年(1718年)喜多酒造は生まれました。がんこ一徹の気質であった利兵衛が、自身の納得のいく米と水を選りすぐり酒屋として旗揚げしたのがはじまりです。その創業者の"こだわりの酒造り"という姿勢を今に受け継ぎ、常に品質第一を心掛けています。奈良県伝統の水もと仕込みの純米酒。米の旨味がこれでもかこれでもかと押し寄せる日本酒です。
歴史と伝統が織りなす味わいある地酒。
河合酒造 株式会社
大和三山に囲まれ、江戸時代の町並が残る今井町で現存する唯一の酒蔵。明和9年(1772年)には既に酒造業を営んでいたと文書にも残っており、現在に至っても昔ながらの伝統を守り、丁寧な酒造りを心掛け、さらに「うまし酒」を醸す為、日々努力を続けています。代表銘柄「出世男」は縁起の良い名前として皆様に喜ばれております。
「酒」と「音楽」と「健康」で人々の喜びを醸す酒蔵。
澤田酒造 株式会社
「伝承と躍進」を理念に、奈良酒の伝統を受け継ぎながら「歓喜光」や「透明冠」などの銘酒を醸造。健康食品の開発や音楽院の運営も行っています。奈良の清らかな伏流水と良質な酒米を活かし、すっきりとした飲み口と奈良の都の栄華を思わせる優雅な風味の酒を提供し続けています。
風土に根ざす蔵の味。
株式会社 大倉本家
神聖視されてきた山である二上山麓での誕生以来、100有余年。山廃にこだわり、個性豊かで品質の良い酒造りを追求してきました。その地で山廃仕込みを中心としたお酒と、先人から伝承してきた「水もと仕込」による濁酒など、個性ある質のよいお酒造りが自慢の蔵元です。昔から酒通に人気のブランドです。
飲む人の心に語りかける酒造り。
梅乃宿酒造 株式会社
創業以来、"少量高品質"を第一に大和の地酒造りに努めてきた酒蔵。山田錦を中心とした酒造好適米を用いて高精白( 蔵平均55%)し、超軟水の葛城山系の伏流水を仕込水に、南部流の技で醸す酒はやわらかく、きめ細かな味わいが特長です。酒銘の「梅乃宿」は、蔵の庭にある樹齢300年の梅の古木に鶯が飛来し、その風雅なさえずりを楽しませてくれることにちなんでいます。
良い酒造りを目指す道に終わりはない。
長龍酒造 株式会社
伝統を守り挑戦を続け、喜びと感動を届ける酒造り。長龍酒造株式会社は、「昇道無窮極」を基本姿勢として「お客様が真に安心し満足いただける日本酒」を求めて米作りからこだわり酒造りに取り組んでいます。日本の文化として日本酒を後世に伝えていくと共に、新しいタイプの酒類にもチャレンジしている蔵です。
未だ見ぬこれからの日本酒を創造する。
油長酒造 株式会社
300年近く酒造りひとすじ。金剛、葛城山系の山裾に位置し、清冽なる湧水、透き通るような寒気に恵まれ、伝統の技で真心込めて造り上げています。風の森はお酒を飲むという一連の動きの中で人間の五感をくすぐる酒です。
時を超える永遠の美酒。
葛城酒造 株式会社
酒造好適米「備前雄町」で醸したお酒に魅せられて、以来「雄町」米にこだわり、「雄町」米の旨さを感じさせる酒造りに邁進しています。
櫛羅の風土と人の和で醸すやさしいお酒。
千代酒造 株式会社
奈良盆地の南西に位置する葛城山の麓に酒蔵があり、この葛城山の清冽な伏流水を自社井戸より汲み出し酒造に用いています。軟水で澄んだ味わいの仕込み水の特徴を活かし、やわらかくやさしい酒です。全国新酒鑑評会金賞受賞も10回を超え、進化する日本酒専門酒蔵を目指しています。
創業300年、確かなものを。
株式会社 山本本家
宝永年間(1704〜11)、初代・当麻屋七兵衛が創業。市の中央を流れる清流・吉野川(紀ノ川)のすぐ近く、徳川吉宗も通った旧紀州街道沿いに酒蔵があり、米と水が生命の酒造りにはうってつけのところです。大吟醸酒「一献」をはじめとして、上撰・佳撰・原酒の「松の友」が親しまれています。そのほか、近年は特産品の富有柿を使った柿ワインを製造しています。
より多くの人に喜んでいただけるお酒を目指して。
五條酒造 株式会社
創業大正13年。金剛山の麓にある五條市で金剛山系の清冽な伏流水を用い伝統ある但馬流の昔ながらの手造りの良さを活かし少量生産できめの細かい作業により芳醇な清酒を醸し出しています。銘柄名の「五神」は古来より酒は神様に供したと伝えられる「神」の文字と五條市の「五」の文字を語呂良く「五神」と銘し創業時より販売しています。
清く、正しい、酒造り。
今西酒造 株式会社
地場の農家の人々と共に酒米を作り、山間の笠地域や明日香の棚田で農家と共に汗をかき出来たお米を若い杜氏が麹から仕込みまで丁寧な手造りでお酒を醸しました。農家の皆さんの明るい笑顔が一杯のお米で作ったこれらの純米酒の酔い心地は心がほっと満たされ殺伐とした日々の中で豊かな至福のときを感じて頂けると思います。
お客様に喜ばれ愛される良いお酒の製造をモットーに。
西内酒造
談山神社のふもとで明治初期より、酒銘「談山」として清酒製造業を営み始めました。普通酒以外に毎年大和の一番米で仕込む大名庄屋酒(にごり酒)、貴醸酒(仕込水に清酒を使用)吟醸、純米等、特殊な酒を全国発送行っております。お客様に喜ばれ愛される良いお酒の製造をモットーに邁進していきたいと思っております。
恵まれた自然、水と良質米が造り出すうま酒。
芳村酒造 株式会社
稲戸屋源三郎が酒造りを始めて150年、豊かな高原の伏流水、澄み切った大気と寒冷地ならではの恵まれし気候風土、良質米を厳選し百余年の歴史の中で育ったお酒「千代の松」「稲戸屋」、古代の歴史漂うお酒「かぎろひ」古代の米(赤米)、で作ったピンク色した独特の淡い渋みを持った赤米酒「阿騎野物語」があります。
妥協なき作業から生まれる生もと造り純米酒。
株式会社 久保本家酒造
300年以上の歴史を持つ、日本でも数少ない正統派生酛造りを手がけている蔵元です。生酛ならではの旨味と軽やかさを基調とし、香りは穏やか。食事のジャンルを選ばない清涼感のある酸味を持ち、芯のあるしっかりとした味わいです。完全発酵のキレ味と数年の熟成による風味の深みとさっぱり感を併せ持っています。
遥かな歴史と豊かな歴史が磨いた酒。
北村酒造 株式会社
吉野は桜と歴史の里、数万本にも及ぶ桜の木がいっせいに花を咲かせる景色は圧巻です。この地で天明8年(1788)に初めて分家を許された末息子が酒造株や酒造道具を買い酒を造ったのが始まり。山の修験者や木こりたちが"吉野の霊酒"として珍重していました。北村酒造株式会社は酒銘を"猩々"と名付け時代に媚びることなく酒を造り続けています。
明治元年創業 奥吉野の森林水で仕込む酒。
株式会社 北岡本店
明治元年(1868年)創業の老舗酒蔵です。吉野熊野国立公園の入口にあり、「自然と歴史と文化」満ち溢れた吉野の地で酒造りを行っています。「日本古来の酒造り技術を継承し、おいしいお酒を通じて心温まる人間関係の成立に寄与する」をめざすものとして酒造りに取りくんでいます。
時代に流されない直向な酒蔵。
藤村酒造 株式会社
創業は文久3年(1863年)江戸時代後期より酒造りを始めた藤村酒造。酒造りに欠かせない米は当主が、自ら農家を訪ね選びぬいた好適米を使用して四季折々に姿を変える豊かな自然の中で杜氏・蔵人たちが今も手造りで一滴一滴にロマンと物語を秘めた品質一筋手造りの味が今も息づく酒造りをしています。
ENJOY NARASAKE
なら泉勇斎
厳選された奈良県内の27軒の酒蔵で醸造された120種類以上の地酒を、取り揃え、販売しています。これらの地酒は全て有料で試飲が可能です。ぜひ、お好みの旨い酒を見つけてください。
酒蔵カフェ 久保本家酒造
はなれ
江戸時代の酒蔵と明治時代の建物を利用した店内では、お酒を使ったさまざまな料理やスイーツが楽しめます。数種類のおつまみがついた利き酒セットも人気です。お庭を眺めながらゆったり地酒を堪能できます。
酒屋みよきく
近鉄橿原神宮駅構内にあるスタンディングバー。近年うすれつつある日本酒の存在価値を高めるため、「酒を身近なものに」がコンセプト。日本酒とそれに合う肴とのペアリングが愉しめます。